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瀬長亀次郎の「不屈館」存続に支援の輪 県内外から800万円余

2020年10月9日 12:36

 新型コロナウイルスの影響で入館者が激減し、運営が厳しくなった「不屈館」(那覇市若狭2丁目)に支援の輪が広がっている。一時は前年の5%にまで入館者が減り、「閉館まで考えた」(内村千尋館長)が、クラウドファンディングで800万円以上集まり、県内外から応援メッセージも届いている。

新しいデザインのクリアファイルやTシャツを手に支援を求める不屈館の内村千尋館長(左)とスタッフ=4日、那覇市の同館

 2013年に開館した不屈館では、米軍支配と闘った政治家の瀬長亀次郎さんが残した資料を展示している。入館料やグッズ代、会費などで運営していたが、新型コロナウイルスの影響で団体客のキャンセルが相次ぎ、3月の入館者は前年の7割以下まで落ち込んだ。緊急事態宣言が発表されて休館したことも影響し、入館者は4月に前年の10%、5月に同5%まで激減。

 同館は家賃や人件費など月100万円の維持費用がかかる。新型コロナの終息は見通せず、瀬長さんの次女で館長の内村千尋さん(75)は「民衆が残した資料は民衆で守らないといけないと思っていた。でも、どうすることもできず閉館するしかないと考えていた」という。

 それでも存続のため、クラウドファンディングを6月22日に開始。想像以上の支援が集まり、開始1カ月で500万円、今月2日には800万円を超えた。支援者の8割は県外だった。同館に訪れたことのない人からの寄付もあり、「沖縄に来たらぜひ行きたい」などの声も届いたという。

 県内には直接、支援金を持ってくる人もいる。現金が入った封筒には「コロナに打ち勝って頑張って」。内村さんは「瀬長亀次郎と不屈館が多くの人に愛されていたこと、大切に思ってくれていたことを改めて知り、励まされた。感動と感謝です」と話す。

 同館では新しいデザインのクリアファイルやTシャツを作成し、9月からは通信販売も始めた。

 ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどSNSでの発信も始め、若い世代も徐々に来館しているといい、再出発を始めている。

 クラウドファンディングは今月19日まで。問い合わせはA-portコールセンター、電話03(6869)9001。

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