1968年から市内のゲート通りで営業を続けてきた土産品店「喜友名ギフトショップ」が閉店セールをしている。創業から52年、米軍関係者や外国人を中心に愛されてきた店内には木彫り人形や米軍統治下に売られていたライター、映画「男はつらいよ」のポスターなど、レトロな商品が特別価格でずらりと並ぶ。店主の喜友名朝輝さん(67)は「昔の雰囲気を味わいに気軽に来て」と話している。(中部報道部・豊島鉄博)

創業当時の紙袋を手に、笑顔を見せる「喜友名ギフトショップ」店主の喜友名朝輝さん=3日、沖縄市上地の同店

喜友名ギフトショップの外観。2階には喜友名さんの父親が始めた「スナック喫茶プリンス」もある=沖縄市上地

創業当時の紙袋を手に、笑顔を見せる「喜友名ギフトショップ」店主の喜友名朝輝さん=3日、沖縄市上地の同店 喜友名ギフトショップの外観。2階には喜友名さんの父親が始めた「スナック喫茶プリンス」もある=沖縄市上地

 同店はもともと、喜友名さんの父親の朝幸さん(2005年に逝去、享年90歳)が1960年ごろに薬局として開業。その後「外国人向けの商売をしよう」と考えた朝幸さんがギフトショップに切り替え、2階には現在も営業するAサインバー「スナック喫茶プリンス」をオープンさせた。

 当時はベトナム戦争の真っただ中。横浜や小田原、台湾やフィリピンの卸売店から仕入れた法被やオルゴール付きの宝石箱、日本人形がよく売れたという。米軍関係者向けの土産品店「スーベニアショップ」はゲート通りに数店舗あったが、今ではほとんど残っていない。「復帰前から続いているのは、うちぐらいだろうね」と喜友名さんは語る。

 インターネットの台頭や、約10年前、近くの米軍嘉手納基地内に大きなショッピングモールができたこともあり、近年は売り上げが減少。新型コロナウイルスも発生したことから、ことしに入り閉店を決めた。7月から商品を半額で売るセールを開いている。閉店時期は未定だという。

 店内には、金が縁取られたブレスレットや和ろうそくなど、創業当時の商品も並んでいる。喜友名ギフトショップのオープンと同時期に製造されたジュークボックスもあり、喜友名さんが集めたレコードを聴くこともできる。

 コザ騒動や通貨切り替えなど、半世紀以上コザの街を見つめてきた同店。喜友名さんは「最近は昼間も頑張っている店もある。後進に期待したいね」と笑顔を見せた。

 住所は沖縄市上地1の4の2。営業は午後4~6時まで(日曜・水曜定休)。