■沖縄ナンバー1! 「ハイサイ探偵団」登場

 チャンネル登録者数が14万人を超える沖縄で最も人気の高いユーチューバー「ハイサイ探偵団」が登場すると、会場からは大きな拍手が沸いた。今回は、ひっちゃんさん、孫六(まごろく)さん、お塩(おしお)さんの3人が登壇した。

(左から)アスファルト城間さん、お塩さん、ひっちゃんさん、孫六さん、はまさん

 ハイサイ探偵団はもともと、仲間との思い出作りのために動画をスタートさせた。携帯を変える度にデータを保存していくことが面倒になり、それならユーチューブにアップしようと始まったのがきっかけだ。活動を始めて約5年。ひっちゃんさんは「継続しないと見てくれる人はいない。再生回数は気にせず、自分たちが楽しんで、興味のある動画をアップしていくことで、見てくれる人が増えていった」と語る。
 
 ハイサイ探偵団が心がけていることを紹介してくれた。
 (1)「タイトルの重要性」
 例えば、釣りの場合、「魚釣りをしてみた!」というタイトルだと、ありきたりなので、あまり見る気はしないが、「巨大 人食いサメを釣る予定がもっとすごいのが釣れた」だと、グッと引きつけられる。動画見る人たちは、落ちを先に分かってしまうと見たくない。大げさに表現したほうが見られやすいという。
 注意点は、「釣りタイトル」をつけないということ。タイトル釣りをすると、ユーチューブ側に良くない動画と認定されて関連動画に載らなくなる。低評価は除外される。しっかりした内容の動画にするべきだと思う。
 
 (2)オープニングはおなかに力を入れて声を出すこと
 特に、冒頭15秒に力入れて、インパクトつけて、元気に動画を制作したほうがいい。ユーチューブは移動する時に見る人が多いので、早い段階で内容を分かりやすく伝えるようにしている。

 (3)構成は起承転結の「起結」のみ
 作り込みすぎると、ねらった空気になってしまって自然な感じがでないと思う。その代わり、撮影するときは、「ハンドルキーパー」(※ハイサイ探偵団では、正気を保てる人を意味する)を1人決めておく。身内撮りはほどほどに、初めて見た人でも内容が分かるようにハンドリングしている。企画力もユーチューバーにとっては命で、即興で企画を作るようにしている。


■正直、食べていけるの?

 

 人気ユーチューバーの討論会では、それぞれの疑問を話し合い、会場からも質問が飛びだした。

 
 司会:皆さんは最終的に何を目指しているんでしょうか

 ひっちゃん:不自由なく暮らしたい

 孫六:週に1回、とんかつ食べれれば幸せ

 お塩:仲間で楽しく面白く喜んでもらえる動画を撮り続けていきたい

 ひっちゃん:最終目標はローカル番組を持つことで、多くの人に会いたいというのが目標。知名度を生かして、沖縄の面白い人を撮影して、動画をバズらせたい


 司会:プライベートでの変化は?

 はま:編集、撮影で忙しく、時間がなくて彼女ができない

 ひっちゃん:知名度があると、家族がいても隠し撮りをされることもあるし、小学生に家の前であいさつされる
 
 孫六:サインができた。自分の人生でサイン書く日が来るなんて。
 
 お塩:職場を特定されて、ツイッターで出回ってしまったりする。ツイッターを投稿するときは、悪のりはしないように、びくびくしながら打ち込んでいる。

 城間:打ち合わせをしていても声をかけられる。それに会社員をしながらユーチューバーをやっているので、最初は周囲からかなりバカにされたけど、それでも気にせず続けていたら、応援してくれるようになった。
 


 記者も気になっていたことを質問してみた。

 記者:正直、食べていけるんでしょうか?

 城間:広告収入がないので、3カ月で1万円もない。ただ、それをきっかけに、披露宴でラップ歌ってほしいとか、イベントに呼ばれたりする

 はま:動画だけだと、高校生のお小遣い程度。制作依頼がくるので、それが収入になる

 ひっちゃん:ユーチューバーって楽して稼げると思われていることがある。自分でも思ったこともあったけど、忙しい。撮影スケジュールとか、編集時間とか。こんなに納期が早いの? って思うこともある。毎日、外食できるくらいは稼いでいるけれど、仕事をしながら動画を作成しているので、機材代に振ったり、案件を受けたメンバーで分けている


 沖縄で初めて開催されたユーチューバーのリアルイベント。画面の中の人気者たちの情熱に圧倒された。細かく戦略を練り、デジタル技術を駆使して発信している裏側や悩みも見えた。お金よりも、楽しむことを重視できるのは、ユーチューバーがそれだけ魅力的な職業なのかもしれない。小学生が憧れるのもうなずけた。会場に来ていた小学4年生は「来て良かった。私ももうすぐ、壇上で話せると思う」とはにかみながらも話してくれた。
 一般の人が自ら発信し、スターになれる時代。沖縄から、世界的ユーチューバーが誕生するのもそう遠い未来ではないのかもしれない。