沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄旅行、東京効果で「回復」か  売り上げは地域でばらつき

2020年10月13日 10:20

 国の観光支援策「Go To トラベル」に今月から、沖縄にとって国内客の主要路線である東京便が加わった。新型コロナウイルスの流行で打撃を受ける離島を含めて、県内の観光関係者は入域観光客数が回復してきたと歓迎するが、売り上げへの影響は施設によってばらつきがある。(宮古支局・知念豊、八重山支局・粟国祥輔、社会部・伊集竜太郎、比嘉大熙)

東京から到着した観光客を送迎するため、レンタカー業者が並んでいた=9日、宮古空港

■前年並み稼働率

 航空各社によると、宮古、石垣両島への東京直行便の予約率は前年比約7~9割。宮古島市内にあるホテルの担当者は、新型コロナの影響で4月の稼働率は30%にまで落ち込んだが、今月は70%に回復し「前年並みの稼働率に戻ってきた」と歓迎。東京追加の効果が続くことに期待感を示す。

 オリックスレンタカー宮古島の担当者は、「Go To」利用者に配布される「地域共通クーポン」を使う客が1日5~6件いるとし、「一時期の落ち込みに比べて回復傾向にある」と話した。

 石垣市内で土産店2店舗を営む石垣島物産公社の根原工専務は「先月までと客の入りが違う。売り上げも前年の7割近くまで伸びている」とし、4人に1人が地域共通クーポンを利用しているという。

 八重山の昔ながらの家並みを再現した同市名蔵のテーマパーク「石垣やいま村」は、コロナ禍で休園していたが、今月から1カ月半ぶりに再開。売り上げは依然として前年の半分以下で、営業担当者は「『Go To』が団体旅行の呼び水になってくれたら」と期待した。

■修学旅行がない

 一方、那覇市内のあるホテルの担当者は「先月に比べて微増」と明かす。前年比で稼働率は2割程度。「例年、秋ごろは修学旅行シーズンで市内のホテルは埋まるが、新型コロナの影響でそれがない」と頭を抱えた。

 別のホテルの担当者も「『Go To』を利用する県外客はいるが、東京からはちらほら」。国際通りは一気に客が戻っている印象はなく「早く活気が戻ってほしい」と願う。

 国際通りの土産店の50代女性従業員は、1日の来客数が10人程度から今月は約30人に増えたが、「1日に200~300人来ていた去年と比べると少な過ぎる」と嘆く。「Go To」への期待は薄いが、「どうにかお客さんが増えるきっかけになってほしい」とすがる思いだ。

連載・コラム
きょうのお天気
アクセスランキング
ニュース 解説・コラム
24時間 1週間