沖縄芝居の大御所だった故大宜見小太郎の自伝『小太郎の語やびらうちなあ芝居』とパンフレット『郷土の名作 丘の一本松 一〇〇〇回突破記念公演』を、東京都のゴマブックスがこのほど復刻した。名優の生きざまや名作の源流が記される。
自伝は1976年ごろに青い海出版社から発行。パンフレットは1993年2月の沖縄コンベンションセンター公演時のもの。
自伝では養子時代のことや初舞台、青年時の思い出をつづる。「丘の一本松」をはじめ、「米をつくる家」「廃藩のアヤーメー」などの脚本も収録した。
小太郎の次女で、大伸座の大宜見しょうこさんは「自伝は芝居関係者から望む声が多かった。芸人たちのバイブルの一つになればうれしい」と喜んだ。
那覇市の高良レコードなどで販売中。自伝は1944円、パンフは1080円。
問い合わせは大伸座、電話090(8291)3985。