沖縄県の糸満市議会(大田守議長)は15日、臨時議会を開き、闘鶏を禁止する条例の制定を県と県議会に求める意見書と決議の両案を、全会一致で可決した。近日中に県と県議会に提出する。

(資料写真)保護された闘鶏

 意見書案では、市内で傷ついた軍鶏が遺棄される事例が発生しており、市議会として闘鶏行為の実態把握に努めてきたが「禁止のためには一自治体だけでなく県全体を対象にした条例制定が必要だ」と説明した。

 感染症などによる畜産業への影響や、観光業への風評被害も懸念されると指摘している。

 闘鶏禁止条例を巡っては、傷ついた軍鶏を保護し市内で飼育している本田京子さんが、罰則の制定などを求め2019年2月に県議会へ、同11月に市議会へ陳情を提出していた。

 いずれも「実態が把握できない」などを理由に、県議会は今年の2月定例会で審議未了に。市議会は9月定例会で賛成少数で不採択となっていた。

 市議会は、闘鶏の実態は把握できなかったものの「遺棄されている実情は看過できない」として意見書と決議の提出に至った。