沖縄県内外から寄付を募り、2016年11月に米コロンビア大学病院で心臓移植手術を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃんが9月30日、冠動脈疾患による虚血性心筋症のため入院先の東京都内の病院で亡くなった。5歳8カ月だった。

両親に囲まれる森川陽茉莉ちゃん(中央)=「ひまりちゃんを救う会」提供


 父・孝樹さんの母校前原高校(うるま市)の同級生らでつくる「ひまりちゃんを救う会」が10月16日、報道各社に発表した。葬儀は近親者のみで執り行われたという。

 陽茉莉ちゃんは生後2カ月で、心臓の筋肉が拡張し薄くなり重度の心不全を起こす「拡張型心筋症」と診断され、移植手術の目標額2億9500万円を約3000万円上回る寄付を集めて渡航した。手術は成功し、17年3月に帰国。3歳を迎えた18年3月には、初めて父孝樹さんの故郷・沖縄を訪れて、うるま市に住む曽祖父母と対面し、元気な笑顔を見せた。一方で、移植前から危惧していた冠動脈疾患が今年7月に見つかり、入退院を繰り返していたという。

 孝樹さんと母・佳菜子さんは16日、「ひまりの人生は皆さまの支えがあってこその人生でした。ひまりとかけがえのない時間を与えて下さった皆さまに心より御礼申し上げます」と多くの支援に感謝を込めた。

【両親からのメッセージ全文】

 ひまりへの温かいご支援、心より御礼申し上げます。
皆様にご支援頂き繋いでいただいた心臓は、毎月検査をしながら、経過を見ていましたが、今年7月に冠動脈が徐々に細くなっている病気がわかりました。

それでも、見た目は元気に過ごしてくれていましたが、
小さな体の中で病気が進行していました。

9/25に入院し、
9/29に呼吸が辛そうな状態になり
9/30、最後まで懸命に頑張ってくれていた心臓が止まってしまいました。

数えきれないほど沢山の幸せをくれたひまりに「生まれてきてくれてありがとう。ずっと大好きだよ」と
病院のベッドで伝え続けました。

・移植の為、温かいご支援を下さった方々
・心臓のドナーになり、命を授けてくださった小さなヒーロー
・治療やリハビリでお世話になった方々
・ひまりに優しく笑いかけ、支えてくださった全ての方々

皆様のおかげで、ひまりは笑顔に溢れた日々を送ることができました。
家族一同より、これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。

ひまりの病は移植後の予後を悪くする原因の一つでした。治療法や原因はまだ分かっておらず、研究もなかなか進んでいないというのが現状です。
ひまりがドナーの方から命を繋いで頂いたように、今後同じような病気を抱える方々の治療法が見つかるよう願い、病理解剖に協力し、心臓を病院に提供致しました。
この場をお借りして、ご報告させて頂きます。

ひまりの人生は皆さまの支えがあってこその人生でした。
ひまりとのかけがえのない時間を与えてくださった皆様に
心より御礼申し上げます。


森川 孝樹 
   佳菜子