沖縄県の玉城デニー知事は16日午後、無料通信アプリ「LINE」を使い、店や施設の利用者が新型コロナウイルスの感染者と接触した際に通知するサービス「接触可能性お知らせシステムRICCA(リッカ)」を16日午後3時から始めると発表した。県庁で記者会見し、「県民や観光客の安全、安心につながる。感染防止対策と社会経済活動の両立に向けて取り組みたい」と期待した。

「RICCA」の登録と活用を呼び掛ける(左から)LINEの江口清貴執行役員、沖縄県医師会の玉城研太朗理事、玉城デニー知事、沖縄コンベンションビューローの下地芳郎会長=16日、県庁

沖縄県のLINEを使った接触可能性お知らせシステム「RICCA」のイメージ

「RICCA」の登録と活用を呼び掛ける(左から)LINEの江口清貴執行役員、沖縄県医師会の玉城研太朗理事、玉城デニー知事、沖縄コンベンションビューローの下地芳郎会長=16日、県庁 沖縄県のLINEを使った接触可能性お知らせシステム「RICCA」のイメージ

 商業や観光関連施設のほか、病院、高齢者施設、イベント会場など全ての県内施設が対象。沖縄県のホームページからQRコードの発行を申請、県から受け取ったQRコードを掲示し、施設や会場の利用者が読み取る。感染者が出た場合、同じ時間帯、同じ場所でQRコードを読み取った人たちに接触可能性があることを通知する。

 観光、医療、情報技術の関係者が6月から計画を進めてきた。LINEのQRコードを利用したお知らせシステムは都道府県で16例目。店などに協力を求め、QRコードを読み込めば、商品割引などを受けることができるクーポンの発行も目指しているという。

 玉城知事は、通知を受けた場合、県のコールセンターに相談の上、必要があれば医療機関へ受診するよう呼び掛けた。

 同席した沖縄県医師会の玉城研太朗理事は「おもてなしの準備が整ってきた。夢と希望にあふれた新しい沖縄県がやってくる」、県立中部病院の高山義浩医師は「効果的に機能すれば感染が疑われる機会が増える。不安にならず、騒がず、冷静に対応してほしい」と語った。
 沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「認知度を高め、観光客、従業員、県民の安全を守りたい」と強調。LINEの江口清貴執行役員は「ユーザーの意見を聞きながら、成長させたい」と登録と活用を呼び掛けた。

 RICCAは「Real Time Interactive Corona Catch Application」の略。「行こう、やろう」といった沖縄の言葉の意味も込められている。県庁内で名称を募集し、決めた。