県内外から寄付を募り、2016年11月に米コロンビア大学病院で心臓移植手術を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃんが9月30日、冠動脈疾患による虚血性心筋症のため都内の病院で亡くなった。5歳8カ月だった。父・孝樹さん(35)=東京都=の母校前原高校(うるま市)の同級生らでつくる「ひまりちゃんを救う会」が16日発表した。葬儀は近親者のみで執り行われたという。

両親に囲まれて笑顔を見せる森川陽茉莉ちゃん=2018年11月15日(「ひまりちゃんを救う会」提供)

 陽茉莉ちゃんは生後2カ月で「拡張型心筋症」と診断され、移植手術の目標額2億9500万円を約3千万円上回る寄付を集め渡航した。手術は成功し17年3月に帰国。3歳を迎えた18年3月には、初めて父孝樹さんの故郷・沖縄を訪れて、うるま市に住む曽祖父母と対面、元気な笑顔を見せた。毎月の検査で経過を見ていたが、今年7月に冠動脈疾患が発覚、入退院を繰り返したという。

 孝樹さんと母・佳菜子さん(28)は16日「皆さまのおかげで、ひまりは笑顔にあふれた日々を送ることができました。ひまりとかけがえのない時間を与えて下さった皆さまに心より御礼申し上げます」と多くの支援に感謝。「ひまりがドナーの方から命をつないで頂いたように、今後同じような病気を抱える方々の治療法が見つかるように」との思いで、陽茉莉ちゃんの心臓を病院に提供し病理解剖に協力したことも報告した。