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与那原に眠る「聞得大君」を題材にした絵本出版の協力を呼び掛ける舩谷香さん=14日、南風原町・ 沖縄子育て良品

 県内特産品を企画、販売している「よなばる商店」=与那原町=の取締役である舩谷香さん(51)が同町とゆかりのある琉球王国時代のノロ、「聞得大君」を題材にした絵本を自主制作し、その出版費用のために沖縄タイムス社のクラウドファンディングサイト「Link-U(リンクユー)」を活用したプロジェクトを始めている。

 町内には聞得大君の一人が葬られたとされる三津武嶽(みちんだき)がある。舩谷さんは地元民から背景など言い伝えを聞き、「この話を広めたい」と考え、自身でも資料を調べて「よなばるまじくものがたり」という一つの作品にした。

 絵本は聞得大君が遭難の末に漂着した薩摩(鹿児島県)の男性と恋仲になって子どもを授かることから展開。琉球王府に連れ戻される途中で悲劇が起き、悲嘆に暮れた聞得大君は愛する子と男性を思い続けながら与那原で一生を過ごすというあらすじ。

 舩谷さんは「私が調べた断片的な情報をつなぎ合わせていくと悲しいけれど美しい物語が浮かび上がった。絵本にすることで言い伝えを子どもたちに知ってもらいたい」と話す。

 作品は文を舩谷さん、絵は演劇や舞台美術に携わる上田真弓さんが担当。

 寄付の返礼品は絵本や県産そでいかのつくだ煮、手染めの紅型コースターなど。支援金額によって冊数や商品が変わる。

 目標額は100万円。期限は来年1月11日まで。「Link-U」には、こちらからアクセスできる。