【東京】名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が2019年度に実施したアジサシ類の調査で、埋め立て予定地内で放棄された巣以外の営巣は確認されなかった、とする報告書を同局が17日までに公開した。その他の繁殖地を含めた営巣数は26巣で、工事開始後の14年以降最多だった。報告書は「鳥類の営巣環境へ工事の影響は確認されなかった」と結論付けた。

辺野古沖を舞うエリグロアジサシ(2015年5月撮影)

 防衛局が工事による環境への影響などをまとめた19年度の事後調査報告書をホームページに公開した。アジサシ類はこれまでにコアジサシ、エリグロアジサシ、ベニアジサシの繁殖を確認。3種の営巣数は工事前5~93巣、工事中8~26巣で「変動範囲内」とした。

 報告書によると、放棄されたコアジサシの1巣は埋め立て区域内にあったが、ハシブトガラスと想定される捕食者の攻撃で卵が割れ、巣は放棄された。残った卵も持ち去られ、その後営巣は確認されなかった。

 アジサシ類の延べ確認個体数は18年度より105羽増え、262羽だった。