沖縄県本部町谷茶で鉄工所を営む仲宗根吉男さん(67)の自宅の花壇前では、複数のオオゴマダラのさなぎが、食草であるホウライカガミと周辺の葉や観葉植物の葉の裏にぶら下がり、近所の人たちの話題になっている。黄金色のさなぎを前に「葉っぱがイヤリングをしているみたい」「クリスマスツリーの飾りにできるね」と会話が広がっている。

孫の義大樹さんと観葉植物の葉裏にぶら下がっているオオゴマダラのさなぎ=9月22日、本部町・仲宗根吉男さんの自宅

オオゴマダラのさなぎとホウライカガミの葉を食べる幼虫

孫の義大樹さんと観葉植物の葉裏にぶら下がっているオオゴマダラのさなぎ=9月22日、本部町・仲宗根吉男さんの自宅 オオゴマダラのさなぎとホウライカガミの葉を食べる幼虫

 仲宗根さんによると、もともと食草のホウライカガミを鉢植えで育てていたが、育ちが悪かったため花壇に植え替えた。手作りの支柱を添えるとぐんぐん成長した。ホウライカガミには大小たくさんの幼虫が餌を求めて集まるようになった。

 昨年まではオオゴマダラの幼虫とさなぎを見掛けることは全くなかった。約3センチの大きさのさなぎを初めて見つけたのは今年8月末。約1カ月の間に増え、9月中旬に数えると30ほどになっていたという。

 鉄工所の近くで働く40代の女性は「7月ごろオオゴマダラが飛んでいるのを見掛けたので、近くに食草があるのかと探したらすぐ目の前にあったので驚いた。さなぎがきれい」と話した。

 吉男さんの孫の義大樹さん(11)=本部小6年=は「こんなに増えていてびっくり」とノートに観察日記を書き始めた。理科が得意と話す大樹さんはオオゴマダラがチョウになるまでの過程を解説し、「卵からふ化した幼虫が最初に食べるのは?」と周囲の大人たちにクイズを出題。答えは「自身の卵の殻」と説明した大樹さん。「すごい昆虫博士だ」と周囲の大人たちを驚かせた。(仲間里枝通信員)