非公式な和解交渉が、翌日から雨守(あまもり)事務所で始まった。 原告側は、片切(かたぎり)と入江(いりえ)の二人でやってきたが、瀧田(たきた)だけに任せず、雨守も同席した。 瀧田が信用できないわけではなく、片切の態度を観察して、日向(ひゅうが)事務所の腹を探りたかったのだ。