沖縄県衛生薬務課は、新型コロナウイルスの影響で、全国ワーストにある県内の狂犬病予防接種率がさらに低下する恐れがあるとして注意喚起している。感染防止対策で例年の集団接種を中止する市町村が相次いでいるためで、中止時は12月末までに動物病院で受けるよう呼び掛けた。2019年度の市町村別の接種率ランキングも公表した。

狂犬病予防注射摂取率ランキング(2019年度)

 県内の平均接種率(19年度)は51・6%で、全国の71・3%(18年度)を大幅に下回る。世界保健機関(WHO)によると、狂犬病ウイルスが侵入しても、地域の犬の70%以上が予防接種を受けていれば大規模な流行を防げるという。

 狂犬病は現在、日本や英国、豪州など一部の国を除いて発生しており、人間が感染して発症した場合の致死率は約100%。

 県公表の市町村別ランキングで、首位は伊平屋村の100%、最下位は本部町の31%だった。今年は新型コロナの影響で16市町村が集団接種を中止した。

 犬を飼う人は毎年4~6月に年1度の予防接種が義務付けられている。新型コロナ感染拡大防止で今年に限り、接種の期限は12月末までに延長されている。県によると、接種にかかる費用は3500円前後。