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コロナ条例を制定したばかりなのに…沖縄の自民県議19人中10人感染の衝撃

2020年10月24日 07:44

 沖縄県議会の沖縄・自民会派で23日、新たに9人の新型コロナウイルス感染が判明した。感染は会派19人中10人に拡大。県議会内でのクラスター(感染者集団)発生に議会内には衝撃が走った。各会派からは感染議員の早期回復を願う一方、感染が急拡大する宮古、石垣島での大人数での会食など一連の行動に「無責任だ」と批判の声が上がる。(政経部・大野亨恭)

座波一委員長の新型コロナウイルス感染で沖縄・自民会派が欠席した決算特別委員会=22日、県議会

 県議会は7月、新型コロナ対策条例を全会一致で制定した。県外からの医療支援が容易でない県の実情を踏まえ、感染拡大防止に向け県や県民の責務を明示。県民に対しては予防と対策に努めるよう求めている。

 10月に入り宮古、石垣島では感染が急拡大。県は感染注意報を発令し、少人数での会食など協力を呼び掛けてきた。

 与党議員の一人は視察自体は議員の重要な政務活動だとした上で「県民には少人数での会食を呼び掛けておきながら、県民の負託を受けた県議が従っていない。これでは有権者に示しがつかない」と嘆く。

 別の与党議員は「注意報を踏まえ行動するのが条例を制定した議会人としての責務だ」と自民の行動を批判する。

 中立会派からも疑問の声が噴出する。「18人いて、なぜ疑問や踏みとどまる声が出てこないのか」。ベテラン県議は首をかしげる。

 定例会は閉会したものの、22、23日には決算特別委員会が予定されていた。特に23日は自民が総括質疑に玉城デニー知事の出席を求めてきた。県議は「重要な審議が残る中、タイトな日程で視察を組むような急を要する局面なのか。緊張感がない」と切り捨てる。

 一方、10人が那覇空港の検疫所を「通過」したことに「空港での水際対策の限界を露呈した」との声も上がる。空港では県が発熱を確認した乗客の抗原検査を実施している。与党県議の一人は「10人は既に感染していたかもしれないが、引っかからず本島に入った。検査体制はザルだ」と疑問視し、PCR検査の必要性に言及した。

 自民の感染を受け与党内には予定していた視察を取りやめた会派もある。会派幹部は「議員は仕事柄多くの人と会う。改めて感染防止対策に取り組みたい」と気を引き締めた。

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