英国の政治思想家ホッブズは他人を笑ってはいけないと言った。果たしてそうか。この問いから本書は始まる。例えば、差別的笑いを逃れて安全な空間を確保しようとするのは、笑っている側の価値観を温存することにならないか、と。古今の哲学だけでない。