「きたー」「すげー」。沖縄県本部町出身の内間拓馬投手が楽天から4位指名を受けた瞬間、固唾(かたず)を飲んでテレビ画面を見つめていた同級生や知人らから歓声が上がり、涙や笑顔が広がった。
保育園からの付き合いで本部中野球部時代のチームメート、具志堅理平さん(21)は「プロを目指しているのを見ていたので、うれしいし、ほっとした。同級生として誇らしい」と目頭を熱くした。小さい頃からいつも話題は野球のことで、目標が高かったといい「1日でも長くプロで活躍してほしい」と激励した。
小学生の時に監督として指導した本部少年野球クラブの知念隆夫さん(68)は「すごいね。うれしいなあ」と満面の笑み。「目立つタイプではなかったが、とにかく人の話を素直に聞く子だった」と振り返り「高校、大学での努力が実を結んだ。プロに行っても焦らず、本人の素直さで上がってもらいたい」と後押しした。
本部中時代の監督、米田善行さん(42)は、走り込みや縄跳びをするよう呼び掛けると、ひたむきに取り組む姿を思い出した。「負けず嫌いな性格で、ライバルに追い付け追い越せ、でやってきたんだと思う。プロでどこまでやってくれるか楽しみ」と期待した。
町内の知人らはプロ指名と同時に後援会を設立。会長に就任した内間投手を昔から知る池宮城政章さん(42)は「町一丸で応援していく。一流選手になってほしい」とエールを送った。