[うちな~う](46)

相談を受けるユタのMさん(中央)。干支(えと)や住所を聞き、神々や鏡を祭った神棚(奥)へ祈りをささげた後、アドバイスが始まる=17日、那覇市内のMさん宅

屋敷の御願で祈りの歌をささげるMさん。節や歌詞は「神から降りてくるもの」で、その都度違う=14日、那覇市内

フールヌカン(便所の神)を拝む。台所のヒヌカン(火の神)と同様、とても重要な場所だという=14日、那覇市内

九月十三夜を前に、首里城公園内の首里森御嶽へ御願に訪れたMさんら。観光客が物珍しそうに眺めていた=21日、那覇市首里当蔵町

依頼者宅に近寄る無縁仏の執着を解く意味を込めて、結び昆布をほどく。御願の細かな作法は地域によって異なる=14日、那覇市内

相談を受けるユタのMさん(中央)。干支(えと)や住所を聞き、神々や鏡を祭った神棚(奥)へ祈りをささげた後、アドバイスが始まる=17日、那覇市内のMさん宅 屋敷の御願で祈りの歌をささげるMさん。節や歌詞は「神から降りてくるもの」で、その都度違う=14日、那覇市内 フールヌカン(便所の神)を拝む。台所のヒヌカン(火の神)と同様、とても重要な場所だという=14日、那覇市内 九月十三夜を前に、首里城公園内の首里森御嶽へ御願に訪れたMさんら。観光客が物珍しそうに眺めていた=21日、那覇市首里当蔵町 依頼者宅に近寄る無縁仏の執着を解く意味を込めて、結び昆布をほどく。御願の細かな作法は地域によって異なる=14日、那覇市内

 沖縄には「ユタ」「カミングヮ(神の子)」などと呼ばれ、霊的能力を持つとされる人がいる。超自然的世界と交信し、人々に神のハンジ(判示)や亡くなった人の言葉を伝える。民間信仰として琉球王府時代から連綿と存在し続けてきた。

 那覇市在住の80代のユタ・Mさんは、毎月旧暦の1日と15日を「ハンジの日」としている。その日、Mさん宅には、朝から夕方まで相談者が途切れることなく訪れる。「はい、とーとでーびる」。祈りの言葉とともに神棚に手を合わせるMさん。順番待ちの人たちも見ている12畳ほどの広間で、依頼者は墓の移動や土地の購入、家族の不調などさまざまな悩みについて、Mさんからの託宣(たくせん)に耳を傾ける。

 ユタの社会的機能に着目した『ユタとスピリチュアルケア』の編著者で琉球大学名誉教授の浜崎盛康さん(67)は、「求める人にとってユタは、一種のスピリチュアルケアをしていると見なすことができる」と話す。

 デジタル時代にあっても、生と死の意味、魂の安らぎなど、人間が抱く根源的な問いや願いは変わらない。ユタについて考えることは、沖縄社会の深層を探ることにもつながる。

(写真部・金城健太)

◇     ◇

 この企画は、沖縄(うちなー)の今(なう)を毎月最終水曜日に写真で紹介します。