那覇市内の書店や図書館では大城立裕さんの著作を集めた特設コーナーが作られた。「また読み返したい」と本を手に取る人の姿が見られた。

大城立裕さんの著作が並ぶ特設コーナー=28日、ジュンク堂書店那覇店

 ジュンク堂書店那覇店では27日、県出身の作家として初めて芥川賞を受賞した「カクテル・パーティー」など12点の著作を集めた特設コーナーを設置した。

 作品を前に足を止めた浦添市の上原淳さん(78)は「こんなにたくさんの本を出しているとは知らなかった」と驚いた様子で「亡くなったことは残念だが、沖縄に根差した数々の作品を読んでみたい」と話した。

 那覇市泉崎の県立図書館は28日から追悼コーナーを設置。5階の郷土資料室の前に15点を展示している。

 沖縄華道文化研究会会長の吉田紫峯さん(79)は、調べ物の合間に展示コーナーを訪れ、「最初は沖縄の政治に対してクールな方だと感じていたが、違った。沖縄に対する強い思いを通してウチナーンチュとして、どうあるべきかを勉強させてもらった」。展示コーナーは今後拡張する予定で、「カクテル・パーティー」の原稿の複写なども展示するとしている。