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首里城「放火」低い可能性 原因特定できぬまま1年 警察、情報が出れば捜査継続

2020年10月31日 10:11

 首里城火災の出火調査に当たった県警は発生から約3カ月後のことし1月末、原因特定ができないまま全ての捜査を終えたと発表した。出火原因となり得る新たな情報や証拠など手掛かりが出てきた場合はただちに捜査を再開する構えだが、1年たった今も「そのような情報は一切入ってこない」(捜査関係者)状況が続く。

首里城火災で全焼した正殿の北側を実況見分する消防隊員や県警捜査員=2019年11月4日、那覇市首里当蔵町(小型無人機で撮影)

 現場は千度以上の高温で燃え尽くされ、当初から原因特定の捜査は難しいとされていた。城廓内外の防犯カメラ約70台の精査を集中的に行った結果、放火といった人為的出火の可能性は極めて低く、また最先端の科学捜査技術をもってしても原因特定は困難を極めた。

 捜査幹部によると「特定に至らなかった」との結論は、発生から約1カ月後の昨年12月にほぼ方向性が見えていた。

 火災直後、現場入りした当時のある捜査幹部は燃え尽くされた焼け跡の衝撃が頭から離れない。「鉄筋コンクリートだったらある程度何かが残る。しかし、首里城正殿は全部灰になっていた。どうしようもなかった」と悔やむ。

 捜査は尽くしたとの考えで、今後原因特定に結び付く新たな展開は見通せないとした。

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