首里城再建をアピールしようと、那覇市在住の塩川勝則さん(56)が、このほど鹿児島から東京まで約1300キロを徒歩で旅をし、沖縄に戻った。新型コロナウイルスの影響もあり数度の中断を余儀なくされたが、6月5日の出発から約3カ月をかけて9月13日に東京日本橋に到着。「コロナ禍の中だからこそ歩きたいと思った。火災にあった首里城の鎮魂と再建の気持ちを込めた」と話している。

徒歩の旅を続け、ゴールで首里城公園のキャラクター「里之子くん」の人形と正殿の写真を掲げる塩川勝則さん=9月13日、東京日本橋(塩川さん提供)

 塩川さんは昨年4~5月、那覇から奄美大島、種子島などを経由し鹿児島まで徒歩の旅を敢行。その後に首里城が焼けたことから、再建に向けた機運を高めるため、徒歩で鹿児島から東京までの「江戸上り」の旅を計画したという。

 コロナ禍の中だったことから野外で「3密」を避け、マスク姿でうがい手洗いを徹底。各地で緊急事態宣言が発令され2度中断し沖縄に戻ったが、諦めずに旅を再開し、目的地の東京日本橋に到着した。

 ゴールでは一緒に旅を続けた首里城公園のキャラクター「里之子くん」の人形と共に、火災前の首里城正殿の写真を掲げ、目標達成の喜びを表した。旅の道中では、静岡市の清見寺を訪れ、同地に埋葬されている琉球国王・尚寧の弟、具志頭王子の墓前で首里城の再建を誓ったという。

 塩川さんは「SNSで報告を続けていたので友人からも反響があった。旅には人に元気を与える力がある」と強調。「コロナ禍の今だからこそ、みんなに勇気を与えたいと思った。再建に向かう首里城に注目してほしい」と話している。