大宜味村の健康長寿の秘訣(ひけつ)はシークヮーサーの摘み取り方にあった-?。群馬パース大学大学院の木村朗教授(臨床身体活動学)はこのほど、シークヮーサーを摘み取る動作や休憩の間隔に規則性がない高齢者は、血管が柔らかく90歳を超えても元気で自立した生活を送れると予測できることを発見した。研究成果は10月、米リハビリテーション医学会議の第97回学会の国際ネットワーキンググループでポスターアワードを受賞した。

シークヮーサーの果実を摘み取る模擬テストをする高齢者。人工知能で動作の角度や距離などの解析を進めている(木村教授提供)

 調査は2015~19年、同村社会福祉協議会の協力を得て実施。15年時点で85~100歳の村内高齢者約50人にシークヮーサーを摘み取るテストなどを5年間継続し、伸ばした手の長さや立つ位置と木との距離、体の揺れや休憩の間隔などの規則性を人工知能で解析した。

 19年まで存命し追跡可能だった高齢者は20人。このうち介護を必要とせず自立生活する6割(12人)は、摘み取り方に規則性が見られなかった。常に同じ姿勢で規則正しく摘み取る高齢者より、血管も柔らかかった。

 木村教授は「元気で生産活動もする90歳以上が多い大宜味村は国際的に珍しく、分からないことが多い。今回の成果は30年以上、同村の健康長寿を研究してきた先輩方の積み重ねの上にある」と述べた。

(写図説明)シークヮーサーの果実を摘み取る模擬テストをする高齢者。人工知能で動作の角度や距離などの解析を進めている(木村教授提供)