【東京】人気漫画「ゴルゴ13」のシナリオ作家の一人で、外交・防衛が専門の平良隆久さん(58)=那覇市出身=がこのほど「まんがでわかる日米地位協定 高校生が日米地位協定を調べてみた!」(小学館、税抜1700円)を出版した。

「まんがでわかる日米地位協定 高校生が日米地位協定を調べてみた!」を出版した平良隆久さん=9日、千代田区の国会記者会館

 日米地位協定について、高校1年生の主人公3人が夏休みの自由研究として調べていくストーリー。米軍絡みの事件事故の事例、ドイツやイタリアなどが米軍と結んでいる地位協定との違い、泡消火剤など米軍基地に由来する環境問題など、漫画に解説文とコラムを織り交ぜて分かりやすく紹介している。監修は沖縄国際大学の前泊博盛教授が担当している。

 日米地位協定は1960年の発効から今年で60年を迎えるが、一度も改定されず、米軍絡みの事件事故のたびに問題化している。

 平良さんは、日本が主権国家と言えない状況が続いているとし「日米地位協定は朝鮮戦争の非常時に日本が米軍に与えた特権。平時の現在も変わらず維持されていることが問題」と指摘。本書で、日米地位協定の問題解決に向けたヒントについても提言している。

 「日米地位協定が日本国民の権利や人権を奪っているのに、その事実を知らない国民が多い。将来の日本を担う若い人たちにぜひ読んでほしい」とPRした。

 平良さんの主な著書には「平成鎖国論」「今、そこにある戦争」「名探偵コナン 推理ファイル」などがある。