「このアカマタは以前にも来たよ。顔が似ている」。沖縄県の本部町大浜の民家の裏庭に3カ月に1度、アカマタが来ると話題になっている。島袋貞三さん(74)の自宅裏の庭には石灰岩の岩山があり、約20年前から岩に開いた穴にアカマタがやって来るようになったという。9日にも、体長約1メートルのアカマタが来ているのを発見。毎朝、庭に出て穴をのぞくという島袋さんは「不思議なことだけど、アカマタは3カ月に1度だけ穴に入り、2泊3日ほどでいなくなる。ここはアカマタのマンションだ」と楽しげに話す。

自宅の裏庭でアカマタを捕まえた島袋貞三さん=9日、本部町大浜

 9日早朝、約8メートルの高さの木からスルスルと降りてきたアカマタが、そのまま穴に侵入していくのを島袋さんが確認した。穴から顔を出した瞬間、ハンガーを使って捕獲。“身体測定”をした後、元の穴へ戻してあげた。

 島袋さんは「アカマタのマンションと呼んでいるよ。明後日にはいなくなる。いつもこの繰り返しだ」と言い「5年前までは、ヒメハブが池のカエルを狙って来たこともある。岩には穴が三つあり、そのどこかに潜んでいる。一つの穴に2匹いたことはあったが、3匹が同時に三つの穴に入っていることはない」とマンションが“満室”になることはないと話す。

 島袋さん宅に遊びに来た同町大嘉陽の比嘉良男さん(62)は「私の家の室外機にもいたし、1週間前には大嘉陽の道を横断していた。アカマタはハブをやっつけるから、殺さないんだ」。

 崎本部から来た湧川章乃(ゆきの)さん(77)は「島袋さんが手づかみした時はカッコ良かった。アカマタは神の使いというから、神秘的だった」と言いつつも、1歩後ずさり。島袋さんの捕獲の様子を見守った妻の初美さん(70)は「夫婦で入居していた事もあるよ。このアカマタは、3カ月前に来たやつだね。顔が似ているから分かる」と独自の分析を披露していた。(玉城学通信員)