改正ドローン規制法が名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに適用されてから2カ月余。ようやく飛行許可が出て16日午前、同基地周辺区域で機体を飛ばした。
辺野古漁港西側の海岸で機体をセッティング。沖縄防衛局や警察、米軍関係者の立ち会いはなかった。北東の風が吹く中、撮影地点に定めた長島上空を目指した。
飛行申請が不許可になった基地上空に入らないように、モニターの地図に表示された機体の現在地を凝視しながら、送信機を慎重に操作した。規制前の最短ルートは片道2・8キロだった長島上空まで、今回は3・6キロも飛ばなければならなかった。向かい風の影響もあり、ポイントに到達するまでにバッテリーを激しく消耗した。
法規制の影響は大きかった。ドローンのカメラがそこで捉えたものは、埋め立て工事の遠景で、工事現場に近づくことができた規制前のような作業の詳細を確認できる写真とは程遠かった。約14分の空撮を終えた時には、強い疲労感が残った。(写真部・金城健太)