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予約は2時間限定・少人数の宴会プラン…コロナ禍の年末 危機感募る飲食店

2020年11月21日 11:04

 新型コロナウイルスの新規感染者の増加で、県が消費者に「飲食は4人以下2時間以内」を呼び掛ける中、県内の飲食店は2時間限定の予約や、大皿料理を小分けにする少人数用の宴会プランを用意するなど対策を進める。政府は食事中の会話でマスクを着用する「マスク会食」を推奨するが、飲食店からは「皆が守るとは思えず非現実的」と戸惑いの声も。「第3波」の到来で、忘年会の予約がほとんどない中、経営の危機感も強まっている。

食べ放題の各料理にパーテーションを設置。定期的にアルコール消毒する従業員=20日、豊見城市豊崎・沖縄菜園ビュッフェ「カラカラ」(下地広也撮影)

 飲食事業を手掛けるジェイシーシー(糸満市、渕辺俊紀社長)は、豊見城市のバイキング店でテーブルやいすに抗ウイルス・抗菌剤を散布し、来店客に使い捨て手袋の着用を義務付けるなど、15項目の感染予防策を取る。

 忘年会の予約は2時間までしか受け付けず、県が求めるルールの順守を利用者に促している。酒が入ると、マスク会食を守らない利用者が出ることを想定し、テーブルの中央にアクリル板の設置も進めている。店舗管理の担当者は「感染の原因となる正面からの飛沫(ひまつ)を防ぎ、安心して利用できるようにする」と話す。

 居酒屋チェーンのちぬまんグループ(糸満市、新垣信喜代表)は4人以下でも楽しめる少人数の忘年会プランを検討する。冬定番の鍋物料理を1人用の小鍋にして提供するなど、客同士の接触機会を減らし、来店を促すのが狙いだ。与那和正専務は「新規感染者の増加で今週に入って大型店では100人のキャンセルが出た。どの店舗も予約帳が白紙のままだ」と頭を抱える。政府が新たに打ち出したマスク会食を嫌がって客足が減る可能性があるとみており、先行きを不安視する。

 那覇市内の飲食店は客席を1~2メートル離し、窓を開けて換気するなど感染防止ガイドラインで定める対策をしているが、客足が戻らない状況に嘆息する。経営者は「生き残りのために必死で対策をしている。それでも飲食店がすべて悪いかのような印象を受けている」と漏らす。全国の1日の感染者数が最多を更新したとの報道が出た19日からの2日間で5件、90人のキャンセルがあり、「この先もっと苦しくなる」と案じた。

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