日本トランスオーシャン航空(JTA、青木紀将社長)が20日に運航した那覇-宮古島路線で、機長と副操縦士を親子で務める「親子フライト」が実現した。機長の嘉陽宗章さん(58)とコンビを組んだのは、息子の竜太郎さん(29)。親子で旅客機の運航に当たるのは航空業界でも珍しく、沖縄県内では初めて。

出発前のコックピットに乗り込むJTAの機長・嘉陽宗章さん(左)と副操縦士の竜太郎さん=20日、那覇空港

 JTAには約130人のパイロットが所属。竜太郎さんは今年3月に訓練生から副操縦士となった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う路線の運休や減便があったため、宗章さんとコンビを組む機会になかなか恵まれなかった。

 竜太郎さんは「父親の背中を見て育ち、自然とパイロットに憧れを抱くようになった」と話す。操縦士となった今でも、休日には宗章さんとお酒を酌み交わしながら操縦技術について語り合う間柄。

 初フライトは「父がこれまでに培った熟練の操縦技術を間近で見る機会を大切にし、課題克服の参考にしたい」と語った。宗章さんは「親子でのフライトは感慨深い。うれしい気持ちはあるが、一人の同僚として私情を挟まず、的確に指示を出し、お客さまを安全に目的地に届ける責任感を伝えたい」と話した。