写真共有アプリ「インスタグラム」の情報発信で人気を集め、飲食業未経験から、念願の実店舗を開くカレー店がある。宅配専門のカレー屋タケちゃん(宜野湾市)は、抽選でカレーを無償提供する企画などでフォロワーを増やし、注文を獲得。クラウドファンディングで開店資金50万円も集めた。那覇市内に店舗を借り、来年2月に開店する。

コーヒーカフェのハロウィーンイベントでスパイスカレーを提供するカレー屋タケちゃんの仲嶺豪晃さん=宜野湾市

 カレー屋タケちゃんの仲嶺豪晃(たけあき)さん(38)はスパイスカレー好きが高じ、2017年に宅配専門店を創業。ただ、飲食業の経験はない。店舗を借りる資金や広告宣伝費も捻出できなかったため、無料で始められるインスタで、毎日カレーをPRした。

 同年11月に始めたフォロワーの1人に抽選でカレーを無料で届ける「毎週だれかにおごります企画」が当たり、フォロワー数が急増。1日100人単位で伸び、2千人近くまで増えた。注文も入るようになり収入増につながった。

 19年5月には開店資金を募るクラウドファンディングを自身のインスタで展開。賛同者から資金を集め、お礼にカレーを配達し、同年11月に目標の50万円を達成した。

 ただ、今年に入ってから、新型コロナウイルスの流行で売り上げが激減。無償提供が難しくなった4月からは、別のフォロワーが代金を肩代わりする「私がおごります企画」を始め、継続している。

 コロナの影響で工事が遅れているが、来年2月には店舗開店を予定。地域の子どもたちにカレーを無料で出したり、創業を目指す若手と新商品を開発したりするイベントを企画する考えだ。仲嶺さんは「たくさんの人のおかげで、やりたいことを実現できた。今度は頑張っている人たちを応援したい」と話した。(デジタル戦略部・照屋剛志)