「第11回うるま祭り闘牛大会」(主催・うるま祭り実行委員会 共催・沖縄タイムス社)が15日、うるま市石川多目的ドームで開催された。恒例の祭り闘牛大会は入場無料ということもあり、普段の闘牛大会とは雰囲気の違う中、米国人の家族連れや老若男女3千人余りの観衆が詰め掛け、迫力に酔いしれていた。

闘技・黒豹を激しく攻め立てる金太郎(右)=うるま市石川多目的ドーム

第11回うるま祭り闘牛大会 対戦結果(左が勝ち牛)

闘技・黒豹を激しく攻め立てる金太郎(右)=うるま市石川多目的ドーム 第11回うるま祭り闘牛大会 対戦結果(左が勝ち牛)

 注目のシーの大一番戦では昨年の「第104回秋の全島闘牛大会」で中量級王座に挑むも惜敗し、背水の陣で再起戦に望む「金太郎」と、徳之島から沖縄に活躍の場を求めて参戦の「闘技・黒豹」が対戦。

 スタンドが固唾(かたず)を飲んで両牛の立ち会いを見つめる中、「金太郎」が一気呵成(かせい)の猛攻で「闘技・黒豹」を捉えると、瞬く間にリングサイドで大きくハネ上げる荒技で圧倒、32秒の短期決着にスタンドからは大きなドヨメキと歓声が湧き上がっていた。再起戦を見事な白星で飾った「金太郎」には優勝旗とうるま祭り闘牛大会優勝牛の栄誉が与えられた。

 スタンドが大いに盛り上がったのはシーの2番戦「大志パンダ☆さくら」と「雷神鯱」の激突。

 両牛ともに徳之島で活躍した若手牛とあって、序盤から厳しい角使いと多彩な技を駆使して激突となり、両牛の顔面はたちまち鮮血に染まる戦況となった。

 「雷神鯱」の強烈な掛け押しに「パンダ」は後退しながらも粘りの防戦。時折、鋭いガン角で相手眉間を突き上げての反撃を見せるも、戦況は「雷神鯱」優位の展開。再三再四、押し込まれていた「パンダ」が相手に自分の上体をもたせ込む粘り強い応戦を見せると、これまで攻勢の「雷神鯱」の戦意がにわかに緩み、その一瞬の隙を「パンダ」が逃さず強烈な押し込みで相手懐に飛び込むと「雷神鯱」があっという間に敗走し、10分5秒の激戦に終止符が打たれた。

 闘牛通をうならせる粘り強い勝負根性で沖縄デビュー戦初勝利となった「大志パンダ☆さくら」、今後の活躍が期待できる若武者の登場となった。

 シーの9番戦では、ど根性の粘りで活躍の「赤富士破天荒」に、徳之島からのトレード牛で沖縄デビュー戦の「龍星泉」が挑戦。

 「龍星泉」が強烈な掛け技で「破天荒」を捉えるも、掛けが外れた刹那厳しく反撃する「破天荒」に「龍星泉」が手こずる戦況。再三再四、押し込まれる「龍星泉」が、二枚腰の粘りで残すとスタンドからは大きな拍手と歓声。両牛、スタミナの消耗が激しくなった15分すぎ、ここが勝機の場面で最後の力を出し切った「龍星泉」が粘る「破天荒」を振り切り、辛勝のデビュー戦となった。

 次回の闘牛大会は「第19回読谷まつり闘牛大会」が10月23日(日)、読谷村むら咲むら闘牛場で午後1時から行われる。入場無料。(宮城邦治通信員)