琉球大学は19日、同大学院理工学研究科の櫛田(くしだ)優花(ゆか)さん(26)が奄美大島南部の大島海峡でウミエラ類の新種を発見したと発表した。

奄美大島南部の大島海峡で見つかった新種(櫛田優花さん撮影)

 学名は「カリベレムノン ヒノエンマ」。18日、学術誌マリンバイオダイバーシティ電子版に掲載された。

 昨年10月の調査で、水深30~38メートルの砂泥地にいるのを見つけた。口の周辺が赤いのが特徴。櫛田さんは「吸血鬼を連想させる」とし、血を吸う日本の妖怪「飛縁魔」から名前を取った。和名はユウレイフタゴウミサボテンモドキ。

 ウミエラ類は海洋底生動物。新種の遺伝子などの特徴が深海にいるウミエラ類と似ていたという。深海から浅瀬で生きる種に進化してきたとみられる。

 櫛田さんは、琉球列島ではサンゴ礁の研究が多く、砂泥にすむ海洋生物の研究は十分に行われていないとして「焦点が当たりにくい生物を継続調査し、琉球列島の生物多様性の全容解明に近づきたい」と意気込んだ。