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エドモントン市主催の屋外マーケットに参加した成美さんが経営する紅日本文房具店のブース

ラングネッカーさん一家。(前列左から)フランク琉成さん、ライアン成翔さん。(後列左から)フランクさん、成美さん

エドモントン市主催の屋外マーケットに参加した成美さんが経営する紅日本文房具店のブース ラングネッカーさん一家。(前列左から)フランク琉成さん、ライアン成翔さん。(後列左から)フランクさん、成美さん

 【小橋川慧通信員】カナダ西部アルバータ州の州都エドモントン市で、那覇市小禄出身のラングネッカー成美(旧姓・當間)さんがオンラインで文房具店を経営しながら生活している。コロナ禍に負けず、カナダ人の夫フランクさんとアイスホッケーを楽しむ息子のフランク琉成さん(11)、ライアン成翔さん(9)と仲良く暮らしている。

 小禄高校から沖縄大学福祉学科に進んだ成美さんは、外国での勉学に興味を持つようになった。そこでカナダ・アルバータ州レスブリッジ市内の短期大学に願書を提出して入学許可を得た。同市内には親戚もいるので家族の賛同もあり、2002年にカナダに渡った。留学先の短大で、夫となるコンピューター・サイエンス専攻のフランクさんに出会う。

 04年、フランクさんはコンピューター関係の会社設立のためにエドモントン市に移住し、成美さんも英語学習を継続するために同市内の短大に編入学。2人は06年に結婚した。

 「子どもも大きくなった。文房具店でも始めたら」というフランクさんの後押しで、17年に「紅オンライン日本文房具店」を設立。商売をするなら質の高い日本の製品をカナダの人に実感してもらいたいと、日本製のみの文房具を販売することにした。

 ウェブサイトを使っての注文からメーカー本社への問い合わせ、商品の梱包(こんぽう)・配達まで、作業は成美さんが一人でこなしている。顧客には納得のいく商品を使ってもらいたいので、各文房具の品質評価についてのリサーチは欠かせないという。おかげで店は顧客から高い評価を得ている。

 小学6年生の琉成さんと4年生の成翔さんは、新型コロナウイルスの影響で3月に突然閉鎖された学校が9月に再開された。現在はマスク着用で通学している。

 2人とも5歳になるとカナダの国技アイスホッケーを始め、市のチームに所属。重要なポジションであるゴールキーパーを務めている。練習は市内だが、試合となると100キロ以上離れた他の町のアリーナまで足を運ぶこともある。それでもホッケー・ファンの成美さん夫婦は、週末の試合の送迎を楽しんでいるという。試合の日はコーチやチームメートやその家族との交流もあり有益だという。

 一家が暮らすエドモントン市は、北米の100万人都市として最北端に位置する。夏の最高気温の平均は21度で、冬の最高気温の平均はマイナス5度。去年の冬は最低気温がマイナス37度になった。

 「エドモントンは夏は涼しく過ごしやすい。寒い冬も交通機関がまひすることもなく、防寒具をきちんと着用すれば問題はない。バンクーバー、カルガリー、トロントも訪れてみたが、生活するのにはエドモントンが最高だ」と成美さん。現在カナダで人口増加の一番著しい都市エドモントンで元気に家族と暮らしている。