がんの増殖を抑制する薬の入った微小な高分子のカプセルを肝臓がんのマウスに注射し、進行を抑える実験に成功したと、川崎医大(岡山県倉敷市)の日野啓輔教授らのチームらが24日までに発表した。成果は米国の消化器学専門誌の電子版に掲載された。

 がん組織の血管の壁には隙間が多く、20~200ナノメートル(ナノは10億分の1)程度の物質が外にしみ出しやすい。チームはこの性質を利用し、薬を入れた直径120ナノメートル前後のカプセルを静脈注射。がんに届くと溶け、薬を放出するとみられる。全身投与するよりもがんに届きやすく、使用量が少なく済み、害も小さい。(共同通信)