塔は見られるための建築であると同時に、しばしば登って、そこからまわりの風景を見るための建築である。今年、完成した熊本城特別見学通路は、見るための構築物だが、基本的に見られる対象ではない。2016年の震災によって大きな被害を受けた熊本城の傷痕と、復旧の様子を眺めるための仮設の通路である。