東京五輪の自転車ロードレース日本代表に選出された新城幸也選手(八重山高出、バーレーン・マクラーレン)が25日、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に東京五輪代表内定を報告した。「石垣を離れてやってきたことを東京で見せられる。感動してもらえる走りがしたい」と意気込んだ。
ロンドン、リオデジャネイロ大会に続き、3大会連続で日本代表の座をつかみ取った新城選手。代表選考ランキングでは533点を獲得しており、2位で新城選手と共に五輪代表に内定した増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)には249・2点差をつけて国内第一人者の貫禄を示した。
県出身選手が3大会連続で五輪に出場するのは初めて。上った高さの総計「獲得標高」4800メートル超の東京五輪のコースについて「世界でも厳しいコースになる」とし、「東京五輪は日本の方が目に留まるところで走れる機会」と語った。中山市長は「地元のヒーロー。五輪の舞台でも大活躍してもらいたい。ぜひメダルを取ってほしい」と激励した。
また市役所の外では、島の同級生が「夢をありがとう」「島の誇り」などのメッセージを書き込んだ日の丸の旗をプレゼント。新城選手は「これを持って東京で走れることを楽しみにしている」と笑顔で感謝した。
小中高の同級生で、同じハンドボール部に所属していた慶田盛旬さんは「自分の納得いくレース展開をしてほしい。『よっしゃ、これだ!』と思えるような走りをしてくれればそれでいい」とエールを送った。
(写図説明)市役所に掛けられた懸垂幕を背に、ガッツポーズする新城幸也選手=25日、石垣市役所
(写図説明)石垣島の同級生から、激励のメッセージが書かれた日の丸の旗を受け取る新城幸也選手(右)