在沖米海兵隊は25日、米空軍嘉手納基地に建設していた格納庫や整備施設など新たな施設が完成したと発表した。陸海空軍との連携強化や最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用を想定しており、訓練が激化する可能性がある。沖縄防衛局は海兵隊の発表以外に情報がないとし「米側に追加的な情報提供を求めている」とした。県や嘉手納町も連絡を受けていないという。

(資料写真)嘉手納基地

 海兵隊の発表によると、陸海空の幹部らが出席し「海兵航空嘉手納連絡隊」の新施設と格納庫を披露する式典を24日に開催した。

 インドアジア太平洋地域へのF35Bの展開を目的に、施設建設や航空作戦などに1億1千万ドル以上を配分したとしている。

 海兵航空嘉手納連絡隊は出入国管理や軍需品、兵たん、車両輸送、航空機への給油機能などを担う。

 新施設の整備で陸海空軍の連携を強化し「最高の訓練空域を提供する」と強調。「沖縄での統合作戦の新時代を切り開いた」としている。

 米軍はF35Bを巡り、嘉手納基地に最大で26機展開する計画を立てていたことが、2017年の本紙報道で分かっている。

 計画では、米本土の部隊を半年単位で日本に巡回配備する部隊配備計画(UDP)に伴い、嘉手納基地を拠点に、普天間飛行場や他の海兵隊施設を一体運用するとされていた。

 沖縄国際大の野添文彬准教授は「米軍は陸海空の垣根を越え、あらゆるドメイン(領域)で中国に対抗する方向性を打ち出している」と指摘。格納庫の整備を「F35Bの運用を想定しているのは間違いなく、沖縄周辺で訓練が激しくなる可能性がある」と見通した。