沖縄県は27日、新型コロナウイルスに10歳未満から80代の男女38人の感染が判明したと発表した。累計感染者は4169人で、7月以降だけでも4千人を超えて4027人になった。那覇市のカラオケのある居酒屋で、客、従業員8人が感染したクラスター(感染者集団)が確認された。県内32例目。
県によると、クラスターの起きた居酒屋では、13~21日に来店した20~60代の男女5人の客と、従業員の女性3人が感染した。入り口での消毒や検温、換気などの感染対策はしていたが、カラオケではマスクを外して歌っていたという。
クラスターが発生した場所は32例のうち那覇市内が14、飲食店は11例になった。糸数公保健衛生統括監は「夏はキャバクラが多かったが、最近は那覇のあらゆる飲食店で起きている印象だ」と注意を促した。
新規感染38人で接触歴が分かっている人は18人。内訳は会食・飲食9人、職場3人、家族3人、調査中は3人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は16・95人で全国4番目の多さ。最多は北海道31・26人で、大阪府27・33人、東京都20・27人と続いた。
在沖米軍関係では8人が感染した。キャンプ・ハンセン7人、嘉手納基地1人だった。いずれも入国時の検疫で判明した。