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ウチナーグチ継承コロナでピンチ 沖縄語新聞の記念誌作成に支援呼び掛け

2020年11月28日 12:34

[コロナに負けない! タイムス応援企画][Link-U]

コロナの影響を危惧する當眞会長(中央)、嘉数事務局長(右)、国吉朝政首里支部長=20日、沖縄タイムス社

コロナの影響を危惧する當眞会長(中央)、嘉数事務局長(右)、国吉朝政首里支部長=20日、沖縄タイムス社

 新型コロナウイルスのまん延で、ウチナーグチの継承活動が滞っている。沖縄語普及協議会が講師を派遣する教養講座や勉強会は軒並み中止。小学校と大学の授業も激減し、注力してきた若い世代との交流もほぼなくなった。當眞嗣伎会長は「伝えなければいけない世代への活動ができず、ウチナーグチの継承に影響を与えかねない」と危惧する。

 同協議会は、県かりゆし長寿大学校や、県立博物館・美術館で教養講座を持つほか、地域や老人会での勉強会に講師を派遣するなど、ウチナーグチの普及活動を続けてきた。

 最も力を入れているのが、若い世代との接点づくり。當眞会長は「若い人たちがウチナーグチを使わなければ、いつかは途絶えてしまう」と重要性を説く。

 昨年は県内の小学校19校で、1カ月に1回のクラブ活動を通してウチナーグチを教えた。意見発表や演劇も取り入れ、より身近に感じてもらえるように工夫している。

 ただ、今年はコロナの流行で一変。小学校での授業は1校のみとなり、沖縄国際大学のワークショップもなくなった。

 学校での普及活動は、同協議会が行政や学校に足しげく通い、時間をかけて地道に広めてきた。事務局長の嘉数美津子さんは「これまで積み上げてきたものが、簡単に吹き飛んだ」と嘆く。

 當眞会長は「コロナが終息すれば授業も戻ると思うが、貴重な機会を失い、将来的に影響が出ないか心配」と話した。

■記念誌発行費用募る

 沖縄語普及協議会(當眞嗣伎会長)は、沖縄タイムス社のクラウドファンディングLink-U(リンクユー)で、設立20周年の記念誌発行の費用支援を呼び掛けている。

 同協議会は、すべてウチナーグチで記された沖縄語新聞を年に3回発行している。記念誌は2002年の創刊号からまとめ、沖縄語新聞の軌跡を紹介する。

 目標額は100万円で、主に記念誌の印刷費に活用する。返礼品は記念誌(5千円)のほか、同協議会が児童向けに開発した教科書「たのしい うちなーぐち」(3千円)、季節の過ごし方を沖縄語で解説した「沖縄ぬ暮らしとぅ昔話」(同)。

 リンクユーはこちらから。問い合わせは事務局長の嘉数美津子さんまで、電話080(2757)8787。

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