フォーミュラカーレースのFIA-F4選手権は28日、静岡県の富士スピードウェイ(4563メートル×14周)で第10戦が行われ、トヨタ2年目で沖縄市出身の平良響(20)=コザ高-愛知東邦大2年=が勝利し、県勢初の年間王者になった。続いて行われた第11戦も制し、開幕第2戦から続く連勝記録を10に伸ばした。(小笠原大介東京通信員)
同日午前に行われた第10戦で予選3番手からスタートした平良は、直後の第1コーナーで2位に順位を上げた。2周目に後続車が複数絡むアクシデントが発生し、セーフティーカー(先導車)が入る展開となったが、レース再開の6周目で一気にトップへ躍り出た。
最終ラップに猛追を受けながらも冷静なコーナーワークで振り切り、28分56秒977でフィニッシュ。今季年間王者を決めるとともに、9連勝で昨季王者の記録を塗り替えた。
昨季7位から躍進した平良は「本当にうれしい。新型コロナの影響で今季はどうなるかと思ったが、やることを全部やってきた。谷あり谷ありの崖っぷちだったが、チャンピオンを取ることができて天にも昇る気持ち」と喜んだ。
また同日午後の第11戦で、平良は第1コーナーへの飛び込みで後続車を抑えると、以降は安定した走りで一度も首位を渡すことなく24分40秒665でポールトゥウィン。連勝記録を10に伸ばした。
今季最終戦の第12戦決勝は、29日午前8時にスタートする。