沖縄タイムスの電子版「沖縄タイムス+プラス」によるオンラインイベント「新聞記者の不器用トーク」が1日夕、公開され、阿部岳編集委員、篠原知恵記者、照屋剛志記者が取材にかける思いや、記者として働くことの難しさ、やりがいについて語った。

オンラインイベントで取材への思いについて語る(右から)阿部岳編集委員、篠原知恵記者、照屋剛志記者=1日夕、那覇市・タイムスビル

 イベントは読者と新聞記者の距離を縮め、新聞報道になじんでもらおうという取り組み。ビデオ会議アプリ「zoom」(ズーム)を利用して開催。定員50人に対し75人から参加申し込みが寄せられた。

 司会は元経済記者で、現在はデジタル戦略部で新規事業を担当する照屋記者。ふだん記者と雑談を楽しむ雰囲気で、時折ユーモアを交えながら、同僚たちの素顔を引き出した。

 阿部編集委員は、連載「反ヘイト高まる機運」を手掛けた理由について「全国で初めて罰則付きのヘイト条例をつくった川崎市を取材する中で、私にも数年前から続く那覇市でのヘイトスピーチを放置していた責任があると気付いた」と説明。「記者1人の力は決して大きくはないが、記事を読み集まってくれた読者の力でいまヘイトが止まっている」と紹介した。

 篠原記者は、昨年12月から3人の同僚記者と共に始めた連載「『独り』をつないで~ひきこもりの像」に200通もの反響の手紙が寄せられたと報告。「30年も誰とも話そうとしないひきこもり当事者の気持ちをどうにか理解したいという思いで、何度も取材に足を運んだ」と振り返った。同連載が11月に「貧困ジャーナリズム大賞」を受賞したことを伝え、「困難な取材を受けてくれた当事者や家族のみなさんにお礼を言いたい」と感謝した。

話が盛り上がる3氏=1日夕

 「記者になったきっかけは?」「学術会議問題についてどう思う?」など、参加者からはズームを通して多くの質問が記者たちに投げ掛けられ、3氏は一つ一つ真剣に答えていた。