沖縄県は2日、県内で10歳未満から80代の男女47人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。久米島町では初の感染が確認された。名護市内の飲食店で同日までに従業員9人の感染が確認され、県内33例目のクラスター(感染者集団)と認定した。北部保健所管内のクラスターは初。
久米島町によると患者は20代男性で、公立久米島病院で検査を受けた1日に陽性が判明した。渡航歴や濃厚接触者の有無は南部保健所が調査中。町は同病院で隔離病棟や人工呼吸器を確保しているが数が少なく体制は脆弱(ぜいじゃく)だとし、町民に不要不急の外出を控え、対策を講じるよう呼び掛けた。
県によると名護市の飲食店のクラスターは11月24日、従業員や家族ら20人程度で約3時間飲食した。これまでに10~30代の男性6人、女性3人が感染した。一般客との接触はなかった。
2日発表の新規感染のうち患者との接触は26人で、内訳は家族10人、会食8人、友人4人、職場2人、施設1人、調査中1人。
県は11月26日と29日の公表分で、それぞれ1人がその後のPCR検査の結果、偽陽性と判明したため、26日の感染者数は73人、29日は46人に修正。累計感染者数は4398人となった。
直近1週間(11月25日~12月1日)の人口10万人当たりの新規感染者は22・03人で全国で4番目に多い。最多は北海道の28・37人。
在沖米軍基地ではキャンプ・フォスターで2人、トリイ通信施設で1人が感染した。累計は567人。