ルネッサンスリゾートオキナワ(沖縄県恩納村、知花功総支配人)のパティシエ山城新和さんが考案した、東村産ゴールドバレルを使用した「パインタルト」が、洋菓子タルトの日本一に輝いた。新型コロナの影響で、パインの王様「ゴールドバレル」が廃棄の危機にあるとの本紙記事(7月18日付)を読み、「お菓子で役立てることはないか」と考え、約3カ月の試行錯誤を重ねて開発した。
協同組合全日本洋菓子工業会が主催する「第9回スイーツコンテスト Tarte-1(タルトワン)グランプリ」で、全国69作品の中から勝ち抜き、グランプリを受賞した。同ホテルのグランプリは、2年連続2回目で県内初の快挙。
ゴールドバレルを混ぜたタルト生地に、パイナップルクリーム、表面はパイナップルのジュレが重なる。ライムの香りがパイナップルの香りを引き立て、ココナツとホワイトチョコがパインの酸味を抑えながら、甘すぎずさっぱりとした味わいに仕上げた。パインの断面をイメージさせるデザイン性も高く評価された。
山城さんは「県産食材の良さを発信できるよう探求し続けたい。生産者や県民、観光客の皆さんに食べてほしい」と笑顔を見せた。同ホテルロビーラウンジで26日から発売する。1ホール(18センチ)税別4200円、1カットは750円。