沖縄県南大東村初の薬局「みなみだいとう薬局」が1日、村在所に開局した。薬剤師1人、事務員1人が常駐し、南大東診療所のほか、沖縄本島にある医療機関でもらった処方箋の薬の受け渡しにも対応する。島外の薬局やネットで購入していた薬も島内で購入できるようになる。

南大東村内に初めて開局した「みなみだいとう薬局」=11月29日、南大東村在所

 これまで処方箋の調剤は、診療所の医師の指示で看護師が行っていた。7日からは、緊急時を除き、診療所でなく薬局で薬を受け取ることになった。薬局は診療所から数百メートルの場所にある。

 薬局の開局により、少ない人数で切り盛りする離島診療所の負担軽減につながることが期待される。

 全国で薬局を展開するI&H(本社・兵庫県芦屋市)のへき地離島担当、加藤久幸さん(66)が3年がかりで開局にこぎ着けた。行政や医療機関との調整、場所やスタッフ探しなど、新型コロナウイルスの影響を乗り越えて実現した。

 加藤さんは「これまで診療所で受け取っていた薬は今後、薬局で購入することになる。慣れるまで不満の声が聞こえてきそうだが、丁寧に説明し、島の薬局として、いろいろなニーズに応えていきたい」と意気込む。

 同社の薬剤師、林将之さん(30)が店長として常駐する。薬局では薬に関する健康相談にも応じる。

 I&Hは今後、八重山の小規模離島でも薬局の開局を計画しているという。

 県内の小規模離島では、伊江村に薬局がある。粟国村にも2015年、薬局が開局されたが現在は閉局している。(沖山茂通信員)