沖縄の釣り情報[有釣天]
沖縄市から3年前に読谷村の海岸近くに引っ越してきた新崎隆大さん。引っ越し当初、ロッドを携え自宅から徒歩で向かった砂浜の波打ち際で大きなミナミクロダイを発見した。サラシ立つ白泡に消えた魚の姿見たさに、携帯していた小型防水カメラを岩に固定。その後、回収して確認した映像に50センチ近いミナミクロダイが群れをなす姿に我が目を疑ったと話す。長く続く砂浜に大きく平たい岩が構える際付近で水深は30センチほど。抑えきれぬ興奮を抱え、さっそく翌日から攻略に向かったという。メガバスのPOPX(クリアーの6センチ)を使ったルアーフィッシング。何度も通い、水温が下がり強い北風で波打ち際が荒れたときに本命が現れることを確認。さらに、サラシの上をポコンポコンとさせる軽微なアクションが有効だと知り、3年間で40センチクラスを30匹釣り上げるまでになった。11月28日の午前6時20分、最満潮の潮止まりの時間帯、これまでで一番の大きなアタリ、おなかの中に多くの小ガニをのみ込んだ47センチ、1・64キロのミナミクロダイを釣り上げた。
11月15日、愛車とともに伊是名島に渡り、北側にある内花港に向かった玉寄誠さん。日没前に防波堤の外海に打ち込み釣りの仕掛けをセット。初めて訪れる場所に期待を込め翌朝まで過ごすテントを設置した。断続的に降る雨に強風も加わり、集中力の継続には難しく思えたが、日没前に足元を泳ぐ60センチのガーラを2匹確認して活性の高さに期待を高めた。まずは、活餌を確保するため短竿(たんざお)セットで足元の小魚を狙ったところ、型の良いアナゴをゲット。ぶつ切りにして3本の仕掛けに取り付けた。午後7時30分、テントが吹き飛ばされそうな強風の中でヒット到来。100メートルも道糸が引き出されて左右に逃げ続けること1時間。体力も限界を迎える頃に足元に寄せたのは141・5センチ、33キロのガーラだった。
(釣りPower 名嘉山博)