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沖縄の女性に多い乳がん 病院はコロナ予防に力 安心して積極的に検診を

2020年12月10日 14:28

[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1244)

 乳がん検診は毎年4月から始まります。しかし今年はコロナの流行のために検診受診を控える人が多くなっています。コロナも怖いのですが、乳がん検診が遅れることで腫瘍が大きくなって早期の治療ができないことも心配です。

 2016年の沖縄県のがん統計が昨年発表されました。沖縄県で乳がんの治療を受けた人が1024人です。沖縄県の女性のすべてのがんで一番多く、女性のがん全体の27・3%でした。このように女性のがんの4分の1以上の乳がんを早期発見し治療することが、沖縄県の女性の健康を守ることにつながります。

 コロナ流行から半年以上が経過しました。検診センターも病院もクリニックも感染予防に力を入れてきました。マスク着用、手の消毒、部屋の換気・消毒を徹底してきました。私たちのクリニックでも発熱者の検診は2週間以上延ばしてもらっています。そのおかげでこれまで1人の感染者も出ていません。県内の医療機関も感染防止に力を入れていますので、安心して乳がん検診が受けられます。電話で問い合わせしていただきたいと思います。

 受診が遅れて少し腫瘍が大きくなってから、私たちのクリニックに来院した方がいます。私たち専門医はどのような状態でも患者さんに合わせた治療ができます。しかしながら、腫瘍が大きくなると抗がん剤などいろいろな治療法を総動員しなければなりません。2センチ以下(ステージ1)で見つけると腫瘍の摘出手術とホルモンを抑える薬の服用ですむことが多いです。しかも10年経過して90%以上の人が再発しないのです。ステージ2になると10年再発なしは77%に低下します。早期発見が絶対にいいのです。

 早期発見の秘(ひ)訣(けつ)はまず第一に検診を受けることです。手に触れないがんも見つけられます。コロナを恐れずに、電話で予約をして、すぐに乳がん検診を受けましょう。今年度も残りあと3カ月あまりです。(玉城信光・那覇西クリニックまかび=那覇市

=第2・第4木曜日掲載

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