琉球銀行は10日、同行を装ったSMS(ショートメッセージサービス)を携帯電話に送りつけ、偽サイトに誘導してインターネットバンキングのIDやパスワードをだまし取る事案が発生していると発表した。同日午後5時までに個人客のIDとパスワードを使った不正送金が7件、総額2116万円の被害が確認された。

琉球銀行を装い送りつけられたSMS

 県警によると、メールは9日の午後6~8時、10日の同7~9時の少なくとも2回、海外の電話番号から不特定多数の携帯電話にSMSで送信された。「異常ログインの可能性がある」と不安をあおり、IDやパスワードを入力させる偽サイトに誘導する内容が確認されている。

 県警が被害を確認した県内の50代男性は、9日の夕方にメールに気付き、金融機関だと信じて情報を入力。その日のうちに口座を確認したところ、身に覚えのない送金が行われていることに気付いたという。

 県警は、同様の手口による不正送金が2020年はすでに19件(1087万円)発生しており、過去最多だと発表。現在確認中のものも含めると、さらに増えるとみられ「メールに書かれたアドレスにはアクセスせず、ブックマークや専用のアプリから利用してほしい」と呼び掛けた。

 琉銀は「SMSや電子メールでインターネットバンキングのパスワードを入力させることはない」と注意喚起。また沖縄銀行も同様の不審なSMSが確認されているとして、利用者に注意を呼び掛けている。

 問い合わせは、琉球銀行営業統括部、電話(0120)198689。沖縄銀行おきぎんヘルプデスク、電話(0120)088196。

 

■沖縄銀行を名乗る不審電話も

 沖縄銀行は10日、同行のコールセンターを名乗り、通帳残高などを聞き出す不審な電話が顧客にかかってきたと発表した。怪しいと感じた顧客が同行に連絡し発覚。被害はなく、同様の事案は他に確認されていない。同行は「不審な電話には対応せず、早急に最寄りの営業店か警察署へ連絡して」と呼び掛けている。

 沖銀によると、最初は市役所職員を名乗る人物から「保険料の還付がある。後ほど銀行のコールセンターから連絡がある」という内容の電話が顧客にあった。

 その後「沖縄銀行コールセンター」を名乗った電話があり、残高などを聞かれたが、何も答えないでいると電話が切れたという。同行は「行員から還付金返還手続きを案内することはない」と注意を呼び掛けた。