農林水産省那覇植物防疫事務所は11日、沖縄県うるま市の津堅島で5月から実施してきたアリモドキゾウムシの駆除確認調査が11月で終了し、発生は確認されなかったと明らかにした。アリモドキゾウムシの生息域から津堅島を除外する手続きを経て、早ければ来年3月にも根絶が宣言される可能性がある。津堅島で正式に確認されれば、2013年の久米島に続いて世界で2例目となる。

アリモドキゾウムシ(県病害虫防除技術センター提供)

 久米島の根絶宣言は、駆除確認調査の終了から4カ月だった。同様のスケジュールで進めば、津堅島の根絶宣言は来年3月になるとみられる。

 駆除事業は県が07年にうるま市から要請を受け、不妊虫を放飼したり、雌のフェロモンを使って雄を捕獲したりして防除対策を進めてきた。19年1月を最後に発生が確認されなかったことから、国に駆除確認を依頼していた。

 アリモドキゾウムシは世界の熱帯・亜熱帯地方に分布し、サツマイモの葉や茎、ヨウサイ(ウンチェーバー)、アサガオ類に寄生。幼虫に食害されたイモは異臭や苦味が出て食用に使えない。まん延を防ぐためこれらの植物は本土などへの持ち出しが規制されている。

 那覇植物防疫事務所は、人の往来が増える年末年始を前に、14日から港や空港などでの広報を強化する。