【名護】名護市辺野古の新基地建設を巡り建設に反対する人もいる一方で、区としては条件付き容認の立場を示す辺野古区。望む補償が目に見える形で進まない状況に、区民からは不満の声が漏れる。

(資料写真)新基地建設へ向けた国の作業が進む名護市辺野古の沿岸部

 同区は2010年、世帯別補償を含む「最大限の生活補償」などを条件に、基地受け入れ容認を決議した。世帯別補償は18年、防衛局から区に「法的根拠がなく、実施はできない」と伝えられたという。

 工事は目に見えて進んでいるのに、区民の生活が良くなった実感はない-。古波蔵太区長には区民のもどかしい思いが度々寄せられる。古波蔵区長は、基地完成後は騒音など負担が増えるのは間違いないとし「現行法で要望がかなわない部分もあるが、区民の生活のために粘り強く求めていくしかない」と話す。

 区の行政委員を務める宮城安秀市議は「入会権、入浜権などの区民が失う権利の代わりに、久辺3区に埋め立て地を譲渡し軍用地料を支払う方法もあるのではないか」と述べ、「新たな法整備をするなど真剣に区民のことを考えてほしい」と要望した。