レズビアンなど性的少数者の女性同士の出会いを支援しようと、元看護師の恩河祐美さん(34)=沖縄県八重瀬町=がこのほど、会員制サイト「レインボーコネクション」を立ち上げた。「自分は当事者ではないが、出会いに悩む人の力になりたい」。人を愛する気持ちに性別は関係ないと、パートナーを求める女性たちの「縁結び」に奔走する。(学芸部・伊禮由紀子)

女性同士の出会いを支援する会員制サイト「レインボーコネクション」のトップページ

サイトでは当事者のインタビューなどの記事も掲載している

「出会いに悩んでいる人の力になりたい」と笑顔で話す恩河祐美さん=八重瀬町内

女性同士の出会いを支援する会員制サイト「レインボーコネクション」のトップページ サイトでは当事者のインタビューなどの記事も掲載している 「出会いに悩んでいる人の力になりたい」と笑顔で話す恩河祐美さん=八重瀬町内

 10年以上続けた看護師の仕事を5月に辞め、パソコンを学びながら7月にサイトを開設。現在は夫と子どもと3人で暮らすが、かつて自身の婚活で悩んだ経験から「次は誰かの縁結びがしたい」と、人と人をつなぐ仕事への思いが募ったという。

 そんな時、男女の出会いの支援は多い一方で、同性同士の支援は限られていると知った。さらに、不特定多数が利用する掲示板などでは男性が女性に成り済まし、レズビアンの当事者が暴力などの被害に遭う危険もあると聞き「性的マイノリティーの方が安心して、真剣に出会える場をつくりたい」と決意した。

 「レズビアンって本当にいるの?」。周囲からそう言われることもあったが、サイトを運営すると予想以上に相談は多い。「今まで誰にも悩みを打ち明けられなかった」といった当事者の切実な思いを知り、支援が求められていると実感した。

 会員の対象は戸籍が女性で、男女とも恋愛対象のバイセクシュアルや心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人なども含む。サイトでは、安全性を重視し(1)オンラインでの無料相談(2)会員登録(3)マッチング(4)オンラインでのデート(5)対面でのお見合い-と段階的に進める。プライバシーに配慮し、全てにコーディネーターとして恩河さんが関わりながら、互いの意思を確認していく。

 初めから多様な性に関する知識があったわけではないという恩河さん。支援を決めてから、当事者へのインタビューを続けてきた。自分らしく生きたいと海外に渡り性別適合手術を受けた20代のトランスジェンダー、周りの期待に応えようと自分の気持ちを押し殺して異性と結婚しようとした過去がある40代のレズビアン-。

 「自分の経験が誰かの役に立てば」と応じてくれる人も多く、苦しい過去やそれを乗り越えた今の心境などさまざまな思いに触れてきた。サイト内のブログで記事を紹介するとともに、インタビューの協力者も募っている。

 サイトを開設して以降、県内外から登録者は徐々に増え、来年には100人の登録を目指す。「会員がより出会いを楽しめる仕組みをつくるためのクラウドファンディングや、将来的にはウエディングも手掛けたい」と夢を描く恩河さん。「悩みは誰にでもあって、自分らしく生きたいと思うのはみんな一緒。そこに性別は関係ない。だから、自分も出会いに悩む人の力になれるように一緒に頑張りたい」と笑顔で語った。

 会員制サイトのURLはhttps://lgbt.okinawa/