沖縄県宜野湾市愛知の伊良波幸政さん(78)は7日、今年1月病気で他界した妻紀美子さん(享年78)が生前愛用していた琉舞や民踊などの衣装、小道具、CD、カセットテープなど約300点を区老人クラブ友和会(喜屋武元一会長)に贈った。クラブ会員や友人らは「紀美子さんは約10年間レク部長を務めた。指導力抜群の大きな存在で、かけがえのない人を亡くした。私たちが紀美子さんの遺志を引き継ぐことが最大の恩返し」と語り故人をしのんだ。

紀美子さんが生前、愛用した衣装などをレク部長の仲本光子さん(前列左から5人目)に贈る伊良波幸政さん(同6人目)=7日、宜野湾市愛知

 紀美子さんは沖縄タイムス芸術選賞で優秀賞を受賞。民踊指導者の資格を取り、地域や中部地区で指導に奔走していた。公民館での贈呈式で伊良波さんは「あまりにも悲しい妻の死だった。衣装用具などの寄贈を自治会長や会員に相談した。整理整頓し台帳まで作成した関係者に感謝。衣装などの活用を紀美子が喜んでいる」と話し、「それにしてもたくさんの衣装や小道具だ」と改めて妻の活動の幅広さに感心した様子だった。

 米須隆自治会長(63)は「高校生の頃から大変かわいがられた。クラブの活動を通して地域活性化に取り組んでいた。多くの思い出が尽きない」と故人を振り返った。

 レク部長の仲本光子さん(68)は「送迎の車中、絶えず後継者の育成を口にしていた。紀美子さんの後の重責をしっかりと務めたい」と話した。

 友人の比嘉澄子さん(78)は「気配りと指導力抜群で会員の憧れの存在だった。まだまだ多くの指導を受けたかった、残念の極み。贈られた衣装を大事に活用したい」と述べた。(翁長良勝通信員)