タイムス×クロス 平安名純代の想い風

先住民はまた土地を奪われるのか 米国パイプライン建設問題[平安名純代の想い風]

2016年10月25日 14:00

 その映像がテレビで放映されると、抗議活動が拡大。全米各地の100を越える部族が立ち上がり、約千人が建設予定地で抗議を展開。ホワイトハウス前では環境団体や市民が計画の中止を訴えた。

 事態を重視した司法省など連邦政府の3機関は9日、政府所有地での建設作業の一時中止を求める異例の要請を行った。

 こうしたなか、スタンディングロック・スー族の代表はジュネーブの国連人権委員会でパイプライン計画の中止と先住民の主権を尊重するよう訴えた。

 しかし、建設会社側は計画を諦めず、平和集会を開いていた先住民らに銃を突きつけ追い払うなど、暴力はエスカレートしている。 企業が利を得る建設計画を合法とする米国の法律は、先住民の主権を保護するようには整えられていない。つまり、法そのものに欠陥があるといえるのだろう。

 保護を求める民族を国が守らない場合、米国や国連や国際社会はどう向き合うのか。聖なる地で「奪われた土地をまた奪われてはいけない」という悲痛な叫びがこだましている。(平安名純代・米国特約記者)

 

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